IT業界の自社育成と男女比率

IT業界では人材不足が続いており、その要因として考えられるのが、企業が即戦力となる人材を求める傾向が強いことです。

人材が不足しているのに自社で育成せず、即戦力として働ける人材を求めていても問題は解決しません。

それどころか即戦力の人材を雇えないとわかると、フリーランスに仕事を外注してしまいます。

これでは人材は育たず、いつまで経っても人材不足の解消は難しいでしょう。

また、男女の比率からも人材不足が加速している要因が考えられ、IT業界では女性の比率は3割にも達していません。

女性の採用を避けていることが、優秀な人材を取り逃していることにつながっている可能性が高いです。

人材不足の解決策として有効なのは、未経験者を採用して自社で育成することが挙げられます。

自社育成には育成プログラムを組む必要があるので、既に育成システムを構築できている企業を参考にするのが良いでしょう。

男女比率から考える人材不足に関しては、女性の採用を積極的に行うだけでなく、働きやすい環境を整えることも重要です。

たとえば、結婚や出産、子育てに柔軟な対応をみせる企業が増えれば、女性が活躍する割合も増えていきます。

企業の社内に託児所を設けることで、女性も働きやすくなるでしょう。

女性が増えるとIT業界にも新しい発想が取り込まれ、今までにない製品が生み出せる可能性も高まります。

しかし、女性は男性よりも給料が低く設定されているケースも珍しくありません。

そのほかの課題に加えてこの点も改善できれば、徐々に女性の割合が増えて人材不足の解消に期待が持てるでしょう。